2018/09/06 11:45

「ゆるくてかわいい!」ととっても人気の当店の鳥さんロゴマーク。

この鳥さんは、名前をピッピと言います。

すぐ近くの深江の海岸に飛んでくる海鳥をモチーフにしてあります。



デザインをお願いしたのは、糸島市在住の画家である宮田ちひろさん。

※地元情報誌の表紙を飾る宮田ちひろさん


開業にあたって、ロゴデザインをどうしようと悩んでいた時に、

内装をお願いしていた方から紹介していただいたのが宮田さんでした。


当店すぐ近くにあるゲストハウスのかわいいロゴもデザインされていると聞いて、

「どんな方だろう」と、少し緊張しながら、初めてお会いしたのは、

当時開催されていた宮田さんの個展会場でした。


そこには、宮田さんの描かれた糸島の景色がありました。


「糸島の光」という個展のタイトル通り、

様々な光で表現された糸島の景色に本当に圧倒されました。



眩しい光や、あたたかな光。

木漏れ日や、夕日。

元気をくれる光に癒してくれる光。

一言、光と言っても、こんなにたくさんの表情があって、いたるところで照らしてくれてるんだと、

改めて気づかせてくれます。


こんな素敵な絵を描く画家さんに、

僕みたいな平凡な人間の話を聞いてもらえるのかな、、、なんて絵を見れば見るほど不安も大きくなりましたが、


いざ、お会いしてお話ししてみると、とてもとてもとっても優しい方でした。


同い年でもあり、ぼくの妻と同じ中学校卒だったりもして、安心もしました(笑)。


ロゴのお願いも快く受けていただいて、一度詳しくお話をすることに。


その時に僕が宮田さんに伝えたことは、本当に少しです。


まずは、お店について。


僕は、コーヒーが母親の影響で好きで、

ぼんやりと将来は喫茶店をしたいなぁ、なんてことを考えていたのですが、

社会人をしながら喫茶店やカフェを巡るうちに、どんどんとコーヒーのおいしさに楽しさを覚えるようになりました。

そして、おいしさの違いって??と考えているうちに、「焙煎」という工程に行きつきました。


福岡市内の老舗の自家焙煎コーヒー豆販売店で2年ほど勉強する中で、

コーヒー豆ができるまでの、農家さんの様々な努力や試行錯誤の日々を知りました。

そして、美味しいコーヒー豆をつくってくれた農家さんの想いを無駄にしないように焙煎することで、

お客様もおいしいと感じてくれて、適正な価格でまた買ってくれる。


なんだかお手紙のようだな、と考えていました。

「おいしいよ」という便りを受け取って、お客様にお渡しする。

「おいしかったよ」という便りを受け取って、また届ける。

そんな手紙のやり取りが続くことが、農家さんにもお客様にも幸せなことだと思います。


コーヒー豆の焙煎は、この便りを読んでもらえるよう翻訳するようなもので、

そこに変な能書きは要らないし、飾りもいらない。

でも、想いが伝わるように上手に焙煎(翻訳)したいな。そんなお店でありたいなということをお話ししました。


そして、ロゴについて。


ロゴについては、ざっくりとした要望しかありませんでした。

「おしゃれなカフェのような、おしゃれ・カッコいいなロゴはいやです。」

この一点だけでした。


「こんなイメージで、こんなのをつくってください!」なんていう具体的なイメージなどなく、本当にデザインしにくかったと思います。


そんな、本当にざっくばらんとしてとっちらかったような話から、

こんなに素敵なロゴが生まれました。



手紙を届けるようなイメージの鳥さん。

そして、深江の浜に集まっている海鳥のように、お店にもたくさんのお客様が来てほしいという願いもこもった、

ピッピのロゴ。


お願い通りの「おしゃれでも、かっこよくもない。」でも、「ゆるくてかわいい」ロゴができました。



このピッピが、たくさんのお客様の元に羽ばたいてもらえるよう、

頑張っておいしいコーヒー焙煎を続けていきたいと思います。

※当店に飾られている、宮田さんの描く深江浜とそこに集まるピッピたち。



また、機会があれば、グッズも増やしていきたいなぁとも思っています。

今は、Tシャツやトートバッグがございますが、

「こんなグッズがほしい!」などありましたら、ぜひ教えてください。


いろいろなところで、ピッピを見つけられるようになったら、本当に幸せです。